2012/05/09

the wild things

昨日、絵本作家の大御所Maurice Sendakさんが83歳で他界されました。MauriceさんのStorytellingは、独特なダークユーモアセンスがあることでも知られています。その代表作とも言える"Where the Wild Things Are"は、長年、子供から大人まで世代を超えて親しまれ語り継がれています。"Where the Wild Things Are"に出てくる主人公のMaxは、お母さんに反抗的な態度をとり、罰として、夕食抜きで部屋で1人反省しなくてはなりません。Anti-Mauriceワールド評論家の中には、「小さな子供に食事抜きで1人反省させるなんて、言語道断!育児放棄同然!」と辛口なコメントをする人もいるそうです。

好奇心旺盛&想像力豊なMax少年は、自分の部屋を森の奥としてイメージし、そこに住む怪獣たち(Wild Things)との出会いを通じて、楽しいことばかりではない人生について学ぶのです。Mauriceさんは、病弱な子供だったらしく、幼少期はベッドで過ごすことが多かったそう。The Wild Thingsは、自分のベッドの周りを取り囲むMauriceさんのご親戚を象徴しているのだとか。絵本の中で再現されるMauriceさんの幼い頃の思い出は、彼自身にも読者の私達にもセラピー効果があるのかも。私達の心の中にも、the wild thingsが潜んでいるのかもしれませんね。

賛否両論のMauriceさんワールドですが、彼の描くストーリーを愛するファンは世界中にいます。NYTimesに、こんなお茶目なコメントを見付けました。8歳の男の子がMauriceさん宛に書いたお手紙の一部です。

“Dear Mr. Sendak," "How much does it cost to get to where the wild things are? If it is not expensive, my sister and I would like to spend the summer there.” 
(Sendakさん、かいじゅうたちがいるところまで行くには、いくらかかりますか?
そんなに高くないなら、妹と夏休みをそこで過ごしたいのですが。)      

本と言えば、Barnes & Noble書店。こちらのウェブサイトに、絵本の作者やセレブによるStorytime(読み聞かせ)コーナーがあります。今となっては大変貴重な故MauriceさんによるWhere the Wild Things Areの読み聞かせも視聴できます。ご興味ある方は、下記サイトをクリックしてみてくださいね


すでにお気付きになられた方もいると思いますが、マイブログに「Books」(随時更新中)というタイトルで、お気に入りの中から何冊か紹介していますので、よかったらこちらもご覧下さい!


Rhyme(韻)のあるポエム。




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