2013/09/23

stay unfair


2014年のMiss Americaに選ばれたのは、初のインド系アメリカ人Nina Davuluriさん。勿論、アメリカ生まれ育ち(NY州代表。)ところが・・・ 彼女がMiss Americaの栄光を得た瞬間、祝福の声援以上に鳴り響き大騒動を起こしたのが心無い視聴者からの人種差別コメントでした。彼女を侮辱する憎悪一色の槍投げ。表面的には多種多様文化を象徴するアメリカに根深く根強く混在する人種差別マインドが浮き彫りになったのです。「彼女は真のアメリカ人ではない!」「ミスアメリカだって?ミスセブンイレブンでしょう?!」(セブンイレブンを経営するインド系アメリカ人が多数いることから。)インド系アメリカンとして教育を受け、ヒンズー教のバックグラウンドを持つ彼女を、中近東出身のイスラム教徒と勝手に思い込み、「テロリストがミスアメリカに選ばれた」と非情な言葉の暴力を振るう視野狭き心貧しい人々。無知は罪なり。60年前まで、ビューティーコンテストの応募資格が白人アメリカ人女性限定だったことを考えると、頷けますね…。

日本や韓国では美白こそが究極の美と絶え間なく追求され続けていますが、同じアジアの国インドでも、同じようにFair Skin(色白肌)がもてはやされているそうです。Ninaさんの肌色は「濃過ぎてインドのビューティーコンテストでも通用しない」とインド国内でも一部批判の声が上がったくらい。

↑の写真は、Dark is Beautiful(ダーク=色黒は美しい)というキャンペーン用ポスター。肌の色が比較的濃い系のインド人女性にStay UNfairと呼び掛けています。Fairには二重の意味があり、①Fair Skin(色白肌)のように、色素を意味するFairと、②Fair(公平、フェア)やり方やあり方についての意味を持つFair。そして、↑のポスターは、二重の意味を持つFairという言葉をパワフルに使うことで、真の美について問い掛けています。「Fair skinが美の定義であるなんて、そんなUnfair(不公平)なことはない!だから、Unfairでいよう!ありのままの姿=Beautifulでいよう!」と、こんな感じです。

“Stay Unfair! Stay Beautiful!”


New York州代表として2014年Miss Americaに
選ばれたNinaさん。

そもそも、Beauty Pageant(ビューティーコンテスト)自体が、ビューティーコンテストのスタンダードから外れる全女性に対する侮辱であり差別的行為との見解もあります。ふむふむ、これにも頷けます。そうそう、Beauty Pageantには知名度以外に多額な奨学金と社会へ貢献する機会が与えらえるので、それを狙って応募する女性も少ないそうですよ。

個人的には、Normal is relative(ノーマルは相対的)であり、Reality is subjective(現実は主観的)なのではないかと思います。Beauty is in the eye of the beholder(あばたもえくぼ)笑

人種差別する人は何を恐れているのでしょうね。表面的にはリベラルに見られがちなアメリカですが、実は超保守的な人が多いのもアメリカなのです。カリフォルニアのようにいわゆるマジョリティーが少数化している「外国的」な州が「浮いている」と言われる理由もここにあるです。


大きなひとり言にお付き合い頂き、ありがとうございます!















2013/09/16

tap the magic tree

ページを開いた瞬間から、Hervé Tulletさん作"Press Here"(おすすめPicture Books)を思い出さずにはいられない、この秋おすすめの絵本をご紹介したいと思います。H. Joseph Hopkinsさん作"Tap the Magic Tree"―"Press Here"ファンの方は是非check it out!

次のページをめくるのが待ち遠しくなる言葉とイラストを使ったinteractiveな本です。お子さんと一緒に読むのもよし、ひとり読みもよし。Vocabulary(英単語)も含め、英語でfollow directions(指示に従う)をする練習にもなります。一本の木が四季を巡り行く構成もmagicalです。

因みに、Tapは(タップダンスのタップ)、ポンと何かを軽く叩く音を表わします。絵本の題名を直訳すると、『魔法の木をポンと叩いてごらん』となります。他の場面で使ってみると、例えば・・・

She tapped my shoulder to get my attention.(私の気を引こうと彼女は私の肩をポンと叩いた。)
こんな風にも使えます。


 
 
 






2013/09/05

fall seven times, stand up eight

新しい環境でのスタート。はじめは、緊張で胸が張り裂けそうなくらい不安になるかもしれません。新しいことにチャレンジするときは、必ずと言っていいほど誰しもが通る道。だから、絶対に大丈夫!必ず、どうにかなる!

時の流れに身を任せて、与えられたチャレンジ=自分に必要な乗り越えられる課題と思い、どんどん臨み邁進しましょう!途中で躓いたときは、、、

Fall seven times, stand up eight!

Fall down seven times, stand up eightとも言います。
 
日本のProverb(ことわざ)『七転び八起き』の英訳↑

あきらめない!

ファイト~!

We only live once.
Let's choose to
Live, Learn, & Laugh!



 


2013/09/01

a new beginning

9月!  

今年はユダヤ教の新年=Rosh Hashanah(ロッシュ・ハシャーナ)が9月4日からですね。なので、新学年スタートも来週から、という訳です。毎年流動的なRosh Hashanahは、Lunar Year=太陰年に基づくユダヤ暦の7ヶ月目に行われます。ユダヤ暦では、Nissanと言われる3月・4月が初月なのだそうです(Nissan自動車の名前の由来もそこから来ているのかな?)Rosh Hashanahは、日没後(今年は9月4日)から二日後の日没前(今年は9月6日)まで。ユダヤ教の最も神聖な祝日の一つです。

アメリカでは、新年というと派手にお祝いするイメージが強いですが、Rosh Hashanahは日本のお正月のように厳かな行事。一年を振り返り、自分の行いを反省し、身を引き締める一大イベントです。自己反省・懺悔は、Rosh Hashanahから始まり、10日間続くそうです(10日目がYom Kippurと言われる、懺悔のフィナーレ・贖罪の日です。)懺悔期間中は、一日の大半をSynagogue(シナゴーグ=ユダヤ教寺院)で過ごし、その間、働くことは禁止されているので、仕事をお休みする人が多いというわけです。


りんごやザクロを蜂蜜につけて食べる→Sweetで実り多き新年になるように
Challah(カッラー/ハッラー)と言う編込み型のパン→Circle of Life(生命の環)
ユダヤ教の安息日や祝祭日に食べれられます。
結構、美味しいですよ!
 
Rosh Hashanah一日目の昼下がりに、小川や川など流れる水に「罪を流す」意味で、ポケットの中身をきれいに(空に)する習慣もあるそうです。

流れ。
 
再生。
 
新たな始まり。
 
A new beginning!