2013/07/26

the dark



ユーモア交りのゴシック系作家Lemony Snicketさん(本名Daniel Handler;映画の脚本も手掛ける多彩なアーティスト)の最新作The Darkをご紹介します。私はメッセージ性のある絵本が大好きなのですが、物語の内容は然ることながら、絵本には欠かせないイラストも絵本選びの決め手になります。The Darkのイラストを手掛けたのは、I Want My Hat BackThis is Not My Hatの著者&イラストレーターとして有名なJon Klassenさんです。

ある晩、暗闇を恐れる男の子Laszloに、暗闇がHiと話し掛けてきます。暗闇に誘われ、言われたとおりに暗闇の後を着いて行くLaszlo。暗闇がいつも居るベースメント(地下室)に恐る恐る降りて行くと、暗闇が古いタンスの引き出しにライト(灯り)があることを教えてくれるのです。小さなライトを片手に、Laszloは暗闇にThank youとお礼を言います。ずっと恐ろしいと思い込んでいた暗闇の『良いところ』を知ったLaszlo。それからは、暗闇に対する恐怖心が徐々に薄まり、最後は明るいエンディングを迎えます。

純真な子供は、暗闇の中にありとあらゆるモンスターを想像し創造すると言います。子供に限らず大人でも暗闇は怖いところですよね。The Darkは、暗闇に対する苦手意識を和らげるのに効果的な絵本です。我が家の次男坊と一緒にThe Darkを読んだ後、次男坊は暗闇に向かって、Hi Dark. Are you there? Can you hear me? I'm Japaneseと話し掛けていました(笑) 

"You might be afraid of the dark, but the dark is not afraid of you. That's why the dark is always close by."
(The Dark by Lemony Snicket aka Daniel Handler)

暗闇以外に他の何か(または人)に対して苦手意識を持っているとすれば、Laszloのように、苦手だと思っているものの『良いところ』を見付けることで、見方を変える(意識を変える)一つのきっかけ、そして克服へと繋がるのではないでしょうか?

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今日も御覧頂き、ありがとうございます!







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